斉田季実治は北大水産学部出身!医者を目指した気象予報士の魅力
2021年9月28日「サラメシ」に気象予報士の斉田季実治さんが登場されました。
サラメシは、麺と具を別々に炒めて、あとからまぜ合わせるという、凝った焼きそばでした!!
経歴を読んでみると、本当にカッコイイ生き方をされています。
人のためになることを、生きがいにしようと思って、それを実践されています。
スゴイです。
なかなか、理想と現実は難しくできることではありません。
髪が長髪で少しぼさぼさとされてるところが、いいですよね。
マツコさんが、メロメロだということがなるほど、わかります。
ご結婚されており、奥様と三人の男の子のお父さん。
奥様の斉田英子さんとおふたりで会社を設立されています。
経歴をもう少し、詳しく見ていきます。
斉田季実治さん父が林野庁で転勤が多く、東京、秋田、大阪、熊本に住む
◇1975年10月3日東京生まれ(45歳)
◇B型
◇林野庁に勤務していたお父さんは転勤が多く、東京、秋田、大阪、熊本と引っ越しを重ねた。
小学校は4校に通い、地域ごとに天候が違うことに、小さい頃に興味をもった。
それが、気象予報士を志す、きっかけのひとつになった。
◇熊本県立済々黌高等学校出身
◇北海道に住んだことが無かったので、北海道大学水産学部に入学。
◇水産学部を選んだのは、入学案内のパンフレットに「おしょろ丸」という船があることを知ったから。
机に向かって勉強するのは好きな方ではなく、実際に船に乗ってフィールドで学べることに魅力を感じた。
◇おしょろ丸 北海道大学水産学部実習船
かなり本格的な船でびっくり。
東京オリンピック2020で、 マラソンが北大のキャンパスをランナーたちが走ったのは記憶に新しいところ。
とても美しいキャンパスです。
秋のイチョウ並木の素敵さは有名です。
そして、入学するには、成績の良い子しか入れない大学です~。
北大水産学部に船上講習があるのは、知っていました。
でも大概の方は、これに引いてしまうのではないかな?
わたしは「ぇえ~~そうなの??」でした。
ここら辺が、私なんかと違うところなんだろうなぁと思いました。
◇大学2年の時、練習船に2週間乗船する航海実習で、気象に関する授業をみっちり受ける。
この経験が気象予報士を目指すきっかけとなった。
命に係わる授業があったと想像します。
星空を見て、明日の気象を予想したり、雲の動きで数時間後の気象を予想したり。
魅力的な授業だったでしょうね。
1回目の受験では不合格だったが、3年の時、2回目で合格しました✨
◇大学卒業後は、北海道文化放送(UHB)に入社。
面接で、天気のことばかり聞かれたので、てっきり気象キャスターになれると思っていた。
ところが、実際には事業部、その後は報道部に配属。
事業部を経て報道記者となる。
これは、意外でした。
大学では、ラグビー部だったとのこと。(ピースしてる方)
体ががっちりしているからと、フィールドに放たれたんでしょうか。
事業部 ➡ 天候によってイベントの開催が左右される
報道部 ➡ 自然災害の現地に出向くことなどがあった
いろいろな場面で気象予報士の知識を役立てることはできた。
その中で、やはりこの資格を第一に生かせる仕事がしたいと思い、30歳になる年、気象会社に転職。
その前に医療裁判ドキュメンタリーの製作に携わったことを機に、かねてから抱いていた医師への夢が再燃。
そのドキュメンタリーはこのような内容でした。
『誰が命を救うのか ~揺れる医師法17条~』 (制作 北海道文化放送)
2002年5月、札幌地方裁判所である裁判が始まった。
被告は市立札幌病院の救命救急センター部長・松原泉医師。
研修にきていた歯科医に医師にしか認めてられていない医療行為をさせていたとして、医師法違反の罪に問われたのだ。
初公判で松原医師は「歯科医にとって必要な救命措置の研修をさせていただけ」として無罪を主張。むしろそのような研修が出来ない現行の医師法や厚生労働省の対応は時代遅れだと批判した。
医師法17条は「医師以外は医療行為をしてはならない」と記しているが、医療の現場をみてみると確かに松原医師の言うように、看護士や消防の救急救命士などに対しては「医師の行為」を認める傾向にある。道内の歯科医たちも松原医師への支持を表明した。
医師法の条文に、医療の現場が挑む前代未聞の戦いが始まった…。
<スタッフ> | プロデューサー : 吉岡史幸(北海道文化放送報道部) 取 材 記 者 : 斉田季実治 山口洋輔 古高一樹 後藤一也(以上、北海道文化放送報道部) 構 成 : 吉岡史幸(UHB報道部) |
松原医師の裁判は、2003年3月に判決を迎えた。
罰金6万円。
検察の求刑通りの判決だったそうです。
新聞は読んでいたはずだけど、道民なのに申し訳ないくらい全く記憶がない。
医学部入学を目指しUHBを退社。
しかし、2度受験に失敗したため、金銭面の問題などから再受験を断念。
民間の気象会社に転職し、業務用の気象予測など担った。
◇29歳の時、気象キャスターへの転身を決意。
◇ 2006年31歳からNHK熊本放送局の気象キャスターを3年半務める
◇2010年35歳に東京の気象キャスターオーディションに合格。
以来、主に平日夜間のNHKの報道番組で活動されています。
◇2021年5月から放送開始のNHK朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」で、ドラマ内の「気象考証」を担当している。
また、ドラマ内の社内コンペの審査員役として登場されました。
カッコいいですからね。
2018年に気象・防災関連のコンサルティングなどを行う株式会社ヒンメル・コンサルティングを奥様英子さんと設立し、代表取締役に就任。
次は、会社を設立された理由と、熊本県立大の准教授だった奥様英子さんとの出会いを見ていきます
斉田季実治さんが株式会社ヒンメル・コンサルティングを設立した理由は?
◇テレビ局の報道部では、災害が起きてから現場へ向かっていた。
◇斉田さんは未然に予報を伝えることで災害から命を守る活動がしたいという思いで気象キャスターになった
◇なので、天気予報を伝えるだけではなく、防災の面でどう伝えていくかを主眼に置いて活動を行っている
◇そのために防災士や危機管理士の資格を取得
◇ライフセーバーの資格ももっている。
ライフセーバーは溺れている人を救助するイメージが強いが、実際に学んでみてわかったのが、救う状況になる前に守ることが大事だということ。
●波の高さや、暑さによる熱中症を防ぐといった気象情報が重要になってくる。
●災害現場に携わる人たちがどういう情報がほしいかということを学びたい
◇星空案内人という資格
普段から星空を眺める機会が多い人に、防災の知識を持ってもらいたいと思い、取得した。
星を見る人は、曇ると星が見えなくなるので、天気を気にする人が多い。
空を見ることで、ある程度、この後、天気がどう変化するかわかる。
そんな空に興味がある人たちに防災の知識をより深めていただきたいと考えているとのこと。
◇東京でキャスターになって1年目に東日本大震災が発生。
どういう情報を伝えたらいいのか迷い、同時に気象キャスターにできることは限られているなと感じた。
次は、グッとくるところなので、読んでみてください。
会社を設立されたわけがわかります。
その時は、東北地方の気温が下がり、雪が降り始めたんですよね。
通常であれば、「暖かくしてお休みください」といったコメントをするのですが、そういう状況ではない方々が大勢いるわけで…。
その時の選択としては、できるだけ詳しく現在の気象状況を伝えたり、より細かくこの後の天気の変化を伝えることに注力しました。
被災地により詳しい寄り添った気象情報を伝えることが良かったのか、または逆に、普段見ている通常の天気予報を伝えることでホッと日常を感じてもらった方が良かったのか…。
未だに正解はわかりませんが、どういう情報を伝えるかということは、常に模索し続けています。
👆
もし自分が避難していたら、どうかと考えた。
やはり災害にあって、ツラい思いをしていたら、寄り添ってほしいとおもいました。
日常を知るよりも、励ましや、なぐさめがほしいと思う。
そして、今日もがんばろうと少し元気になれる。
◇気象情報をどのように生かすか、自然災害からどうやって命を守るかといったことは、テレビの数分ではとても伝えきれない
◇執筆や全国各地での講演活動もしています
見本が届きましたー‼︎
8年経って改訂版を出せたことに改めて感動😭。生涯書き続ける本にしたい。#新・いのちを守る気象情報https://t.co/DAAcKYpLAK pic.twitter.com/NtlLl3EoNp— 斉田季実治 (@tenki_saita) April 23, 2021
968円
新・いのちを守る気象情報 (NHK出版新書 654 654) [ 斉田 季実治 ]
絵本も監修されています。
1760円
ヒンメルとはドイツ語で「空」「天国」という意味だそうです。
斉田季実治さんの奥様斉田英子さんはどんなお仕事をされている?
◇NHK熊本放送局の気象キャスター時代に妻と出会った
◇三人の息子さんがいらっしゃる。
◇英子さんは都市計画やまちづくりの研究者
◇結婚当時は熊本県立大の准教授で今は東京の大学で兼任講師
◇英子さんは対話を通じて目標達成を支援する「コーチング」の資格も持っている
◇話していると、自分のしたいことが具体化してくる感じがする。
キャスターの仕事だけでなく、人工衛星などの安全に関わる「宇宙天気」のプロジェクトに携わったり、ドラマの気象考証に携わったりと
今の自分があるのは 奥様のおかげだと思っている。
★素敵な生き方をされているおふたり。
これからも、もっと羽ばたけますように。
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