[情熱大陸]粟田純徳さんは穴太衆|岡山県浅口市の100M石垣寺院はどこ?9月6日
2020年9月6日の「情熱大陸」は、石工/粟田純德(あわたすみのり)さんが取材されました。
戦国時代に活躍した400年の系譜を受け継ぐ石工集団『穴太(あのう)衆』第15代目当主。
石の声を聴け。
石の行きたいところで持っていけ。
教えを守り、歴史を背負った男の“石と向き合う日々”
岡山県浅口市の寺院から長さ100Mの石垣を発注され、施工の様子が放送されます。
そこはどこなんでしょうか?
[情熱大陸]明王院は粟田純徳あわたすみのりが施工している岡山県の100M石垣寺院
明王院の場所は?
◇住所:浅口市鴨方町六条院中4571
伝教大師最澄が入唐の際、立ち寄って開いた天台宗のお寺。
次いで慈覚大師が秘密灌頂の道場とした。
、平家滅亡と運命を共にした安徳天皇の御在所「穴泉の御所」が設けられしばらく滞在したといわれる。
寺域が広く、応天門を通り、杉や松がうっそうとした参道を通ると、境内の客殿や多宝塔、庭園が目をひく。
特に、さつきの咲くころが美しい。
(紅葉も綺麗なようですよ)
口コミ
とてもご立派な場所でした。
塔の周りに干支とドッキングしたお地蔵さんがグルリと囲んでいたのが印象的でした。
紅葉終わりかけだったので、少し無念でした。
また桜が咲く季節などにもお邪魔したいと思います。
とても親切な優しいお寺のようです。
規模が広大で驚く。天台宗のお寺。熱中症予防の冷たいお茶が置いてあった。
紅葉がお勧めのようですね。
大きなお寺でした。
紅葉がきれいでした。
「情熱大陸」放送のあとは、お参りにいらっしゃる方が増えることでしょう。
[情熱大陸]粟田純徳あわたすみのりさんは「穴太衆(あのうしゅう)」15代目
自然にある石を加工しないままに積み上げ、石垣をつくることを「野面積(のづらづみ)」といいます。
(石積みの技には、「野面積」のほかに、綺麗な形に石を加工して使う「打込みハギ」や「切込みハギ」といった方法もある)
この「野面積」を得意とし、戦国時代、日本中を席巻した職人集団がいました。
現在の滋賀県大津市坂本 穴太(あのう)地区に暮らしていたことから、「穴太衆(あのうしゅう)」と呼ばれる職人たち。
◇無秩序に積まれているように見えて、比重のかけ方や大小の石の組み合わせに秘伝の技が潜んでいる
◇地震にはめっぽう強い
◇豪雨に備えて排水をよくする工夫も備わっている
◇穴太衆には『石は二番で置け』という教えがある
➡ 荷重がかかる位置を必ず石の面(つら)から少し奥のところに持っていきなさいということ
◇穴太衆には、やってはいけない積み方がいくつか伝えられていますが、それ以外にマニュアルなどは存在しない
◇形と大きさが異なる自然の石をそのまま使うため、マニュアルに残しようがない
◇穴太衆の石工職人は徳川の時代になって、一国一城令ができてからは新しくお城を建てることもなくなった
◇メンテナンスしか仕事がなく、ほとんどの家は職を変えるしかなかった
新規の仕事が減少し、そもそもが丈夫で長持ちであるがゆえにメンテナンスも滅多に発生しない。
◇粟田家は、比叡山延暦寺をはじめ、近隣の神社仏閣の仕事を引き受けながら今日まで存続してきたそう。
◇粟田建設
〒520-0113 滋賀県大津市坂本3丁目11−29
のれんの拡大です
※粟田建設は、国内の需要拡大が期待できないため、近年、海外での施工に活路を見出しるそうです。
今回の「情熱大陸」の明王院の石垣はめったにないお仕事だったようだ。
[情熱大陸]粟田純徳あわたすみのりさんは今、海外へ活路を見出し中
◇今は、石垣を家の前に積もうという方は、なかなかいない
◇新築の日本家屋自体が減ってきている
◇お城や寺院の修復については、無くなりはしないが、一度修復すると長持ちしてしまう
◇これからの需要が見込めない
◇2010年に転機が訪れた
◇米国の石工関係者の招きで2010年、西海岸のベンチュラに赴いた。
◇約3週間滞在し、米国人石工らとともに高さ約2・5メートル、幅約4メートルの石垣を築いた。
◇石の重心を絶妙に探って積む技と造形美。そして粟田さんの自信に、みんな魅せられていった
◇この石垣を見た世界的建築家・隈研吾さん(64)も感激した。
穴太積みは雑然としているように見えるが、実は緻密だ、
◇2017年に隈さんは自ら設計した時計メーカー・ロレックス米国支社の「ダラス・ロレックスタワー」に穴太積みを採用されました。
近代的な、それも「ロレックス」のビルに、穴太積みは美しいです。